自分だって分かってる。こんなことしても意味ないって。だったら自分が変わるしかないんだって。でも、変われない。努力出来ない。
自分の思いを考え直して、独りでふっと苦笑いをする。努力出来ないだなんて、ただの醜い言い訳にしか聞こえないな。
あぁ、なんかもう、やだな...。
私だって、こんな自分辞めたいよ。自分が嫌いで嫌いでしょうがないんだよ。
だれにも届かない思いを、自分で自分にぶつける。
現実逃避なんて、何十回も何百回も何千回も、数え切れないほどしてきた。でも無理だった。逃げないと苦しくて、でも、逃げても苦しかった。どちらにせよ、苦しいことに変わりはなかった。
幸せでも不幸でもない、そんな私だと言い聞かせていた。でも本当は、平凡なんかじゃなかった。
辛いという思いを心の奥底に潜めて、蓋をしていただけだった。
辛いと認めてしまったら、終わりだと思ったから。勝手に傷付いてるだけの私に、不幸と言う権利はないと思ったから。
一番身近にいる、自分にすらも打ち明けなかった。辛いという現実を見てしまわないように。生きづらいという現実から逃げるために。
私の人生なんてつまらないだけだと言って、少しでも気が楽になるならそれでよかった。
でも、こんなの、辛いこと、苦しいことをただただ我慢しているだけで、全然楽じゃなかった。
だれでもいいから、ただ傍にいてほしかった。ただ隣にいて、私の話に耳を傾けてもらえれば、理解者がいてくれれば、それでよかった。それだけでよかったのに。



