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「ちょっと、いつまで寝てるのよ!起きなさい!」
そんな声が聞こえてきて、私はいつの間にか寝落ちしていたことに気がついた。
「全く...ほんっとだらしないんだから」
寝起き一発目から、お母さんからの説教が次から次へと流れていく。
「どうせ課題もやってないんじゃないの?さっさとお風呂入ってやっちゃいなよ」
耳を塞ぎたくなる。お母さんの不快すぎる声が騒がしい。
「あー、分かった分かった!」
私はさっさとお母さんの説教を止めるためにそう言った。
「なにその適当な言い方、どうせ分かってないでしょ!ずーっとスマホばっかり見て夜早く寝ないし、目の下にクマも出来てるじゃん」
放っておいてほしい。頭に怒りがふつふつと湧いてきた。
「んー分かってるって!お風呂入ってくるから」
「はぁ。大体、いっつもそんな夜更かしして、なんで早く寝ないのよ」
これだけ言っても、キンキンとする声は鳴り止まない。
「だから、あーもう!ほんっとにうるさい!」
お母さんの声に負けないぐらい大きい声で反発した。
「もう、さっきからずーっとうるさいうるさいって!だったら怒られるようなことしなければいいじゃない!」
本当にうるさい。耐えられない。
「言われる前にやればいいんだって!まともに睡眠も取らないで、ただスマホだけ触って__」
「あぁもうなんなの?!いちいちうるさいんだって!黙ってよ!!」
怒りが、最高潮に達した。私は我慢しきれず、お母さんに向かって叫んだ。



