一本道を歩き終わり、家のドアを開ける。
あぁ、やっと家に着いた。
「ねぇ、今日水筒忘れてったでしょ」
解放感が広がった反面、お母さんの一言にストレスが溜まる。
「ほんとしっかりしなさいよね!」
「もう、いちいち言わなくていいから」
私はキレ気味にそう返す。せっかく学校から帰ってきたのに、家も心地悪い。
部屋に行き、私は重いカバンを放り投げて、ベッドに身を預けた。
学校に一回行っただけで疲労感が半端ない。
いつも夜更かしをしてるせいもあって、眠気が襲ってくる。スマホの画面で自分の顔を確認すると、目の下にはクマが出来ていた。
布団のもふもふの生地が心地よくて、もうこの場から離れたくない。
私は課題を後回しにして、スマホのブルーライトを浴びた。
眠いな...。ふわっと欠伸をして、少しだけ目を閉じた。



