もう俺の家族の迎えも美咲の迎えもきている…。 これで終わりなんだと思った恭介は立ち上がり、彼女の前に立つと深く息を吸い込んだ。 「……最後に、言わせてほしいことがある。」 「なに?」 「俺、美咲ちゃんの側にいれなくなるのが本当に嫌だ。でも……美咲ちゃんが幸せでいられるなら、それでいいって思う。」 美咲の瞳が揺れた。 「恭介くん……。」 「だから、どこに行っても絶対に俺を忘れないで。俺も絶対に忘れないから。」 美咲は涙を流しながら、小さく頷いた。