「……ねえ、恭介くん。」 美咲がぽつりと呟いた。 「ん?」 「私、やっぱりここを離れるの、怖いよ。」 恭介は驚いて彼女を見た。 美咲が自分の弱さを口にするのは初めてだった。 「美咲ちゃん……。」 「次に行く場所がどんなところかも分からないし、またひとりぼっちになっちゃうかもしれないって思うと、すごく怖くなる。」