それからわたしは、出勤する度に常連客に辞めることを伝えた。
「えっ!レミさん辞めちゃうの?!」
「そうなの。あと少ししか会えないけど、それまではよろしくね?」
「レミさんが居なくなっちゃうなんて、寂しくなるなぁ。」
そう言って、不満そうな表情を浮かべる北島くん。
「他にも女の子はたくさん居るじゃない?」
「レミさんの指名が出来なかった時に、他の人を指名したことあるけど、やっぱりレミさんが一番。容姿もテクニックも、全てにおいてレミさん以上の風俗嬢は居ないよ。」
「ありがとう、北島くん。」
すると、北島くんはわたしを押し倒してきて、「辞めるなら、最後くらい本番までさせてくれても良いよね?」と言い、わたしに覆い被さってきた。
わたしは冷静に「わたしが辞めても、本番禁止ってゆうルールは変わらないのよ?」と言った。
「わかってるよ。」
「ルール違反をして、出禁になった人がいるの。北島くんには、そうなってほしくない。」
わたしがそう言うと、北島くんは仕方なさそうに「分かったよ。」と、わたしの上から避けてくれた。
"辞めるなら最後くらい"と言う常連客は、北島くんだけではなかった。
私はその度にお断りをし、そして最終出勤日前の1週間前を迎えた。



