刹那に触れる兎


諏訪さんはわたしの首筋から鎖骨、胸へと唇を這わせると乳房を愛撫し、時折吸い付きながら、器用にわたしのはだけたシルクのガウンを脱がせていった。

まだ胸だけしか攻められいないのに、わたしは快楽の入口に足を踏み入れたのを感じた。

たくさんの男たちに愛撫されてきたけど、胸だけでこんなに感じるのは初めてだ。

わたしは気持ち良さに吐息が漏れ、それを見ては諏訪さんは嬉しそうに微笑んだ。

それから、諏訪さんは乳房を愛撫しながら、わたしの太腿を撫で、わたしの入口へと辿り着く。

「莉子さん、もうこんなに濡れたんですか?」

そう言って、指を一本、いや、この感覚は2本、わたしの中へと滑り込ませた。

そして、撫でるようにわたしの中をかき回し、ある一点を見つけると、そこに集中して指を押し上げてきた。

「ぁあっ、、、!」

わたしが声を上げると、諏訪さんは「やっぱりここですね。莉子さんの弱いところ見つけました。」と言い、何度も同じ場所を押し上げてくる。

すると、いとも簡単にわたしは潮を吹いた。

潮を吹かされたのは初めてで、わたし自身驚いた。

わたしは身体を起こし、ベッドシーツがびしょ濡れなのを見ると、どれだけ大量に潮を吹かされたのかを知った。

「シーツがべしょべしょ。」
「あとで取り替えますから、大丈夫です。」

コップ2杯分の水でも溢したのかと思う程のベッドシーツに気を取られていたが、わたしは諏訪さんの下半身で反り立つモノに気付き驚いた。

それは、今までに見たことがなく、これがわたしの中に入ってくるのかと思うと不安になる程の大きさをしていたのだ。