人食い寺と新聞部

それって迷信なんじゃ……。


「知らなくても無理はないな。

だけど昔は食人の文化があったことは知っているだろう? 人は人を食べることができるんだよ。

それが大々的にできない時代になってしまっただけ。俺たちは元の姿に戻ったまでなんだよ」


……そ、そんなの全然わかんない!
人喰い鬼は先生たちだったんだなんて!

久保田先輩も渡辺景子さんも家畜なんかじゃなかったのに!

「そんなに非難しないでよね。こっちだって捕まらないようにするのが大変なんだから」

「そうだぞ。人の肉は毎日でも食べたいほどうまいもんじゃ。それを我慢してるんだからのぅ。

お前だって、一度人肉を味わえばわかったろうにのぅ」

「あぁ、ダメ。考えただけでヨダレが出てきた。この子も早く息の根を止めようよ」

……いや、やめて!
私は食べられたくなんかない!

「ほっほ。なかなか威勢のいい獲物じゃな。狩り甲斐があるわい。ちょっと痩せすぎだがのぅ」

「岩川さん、ナタを」

「ほいよ。一発で仕留めてくださいよ? せの先生」

「もちろんですよ」

やだ。
先生やめて!
殺さないで!!

(刃物の刃先と銀縁メガネが月明かりでギラリと光る)

「残念だが、次はお前の番だ」
キャアアアアア!!!