人食い寺と新聞部

自宅介護のための設備は一通り揃っているお宅ですね。
これならおばあちゃんも安心して家にいることができると思います。

それにしても、これだけの設備を整えるのはどれくらいかかるんでしょうね。
つい、自分の家と比べちゃいますね。

本題へ戻ると、ここに誰かを閉じ込めておくのは難しそうかもしれません。
全部屋バリアフリーで、戸が外されている部屋もあるので人を隠すのは難しそうです。

次、行きましょう。

この部屋は……あ、ベッドにおばあちゃんが眠っています。
ってことはここには誰もいなさそうですね。

さすがにおばあちゃんの部屋に誰かを監禁するなんて無茶だと思います。

でも……さっき聞いた話だとおばあちゃんは随分認知症が進んでいるようで、家族の顔もわからないときがあるそうです。

そんな中なら、久保田先輩を連れ込んでいても、わからないかもしれません。
やっぱり、この部屋もちゃんと調べておくべきですね。

失礼します……。
まずは人が隠れそうなベッドの下から。

おばあちゃんの衣類が入った籠に、おむつがありました。
ベットの下はそれだけです。

後はクローゼット。

あぁ、おばあちゃんが以前着ていた服かな?
が、かけてありますね。

また元気になって動けるようになったときのために置いてあるのかも……。
あ、なんか切ない気持ちになってきた。

泣きそう。