転校したらヤンキーに愛されまくった件

「……イチカか。ンじゃあお前、今日から俺の女になれ」


「はい、喜んで!すぐに購買行ってきます!って、あれ……?ん……?」


なんか一瞬俺の女とか聞こえちゃったけど気のせいだよね。
耳悪くなったかな、アハハハ。
俺の女って、多分新発売のパンか何か?
ほら、よく『俺の○○』ってお店とか商品あるし。


「あの、ごめんなさい。もう一回言ってもらえますか?よく聞き取れなくて……」


すると彼はいきなり私をグッと抱き寄せて、クラスに向かって宣言した。


「ってことだから。お前ら、俺の女に手出すんじゃねーぞ!」


するとクラスはお祭り騒ぎの大盛り上がり。
指笛まで鳴らしてる人もいる。
多分何も分かっていないのは私だけ……


「俺の……女……?」


「だって、なんでもヤルんだよな?」


この時のニヤッとしたわっる〜い顔は、今思い出しても寒気がする。