転校したらヤンキーに愛されまくった件

——ガシャーン


扉が壊れる音がして鳳仙のみんなが雪崩れ込んできた。
その中には玲央と、大我もいた。
大我は敵を次々となぎ倒してこちらに向かってきた。


「悪ぃ、遅くなった」


もう呆れられたと思ってた。
私のことなんかほっとけばいいのに……。


「なんで来てくれたの……?」


「言ったろ。一花に拳は使わせねぇって」


特訓の時に言ってたこと、覚えてたんだ。


「ヒーローのお出ましってわけか。勇征、さっさと片付けろ」


「りょーかい」


丸山は勇征に大我のことをやらせる気なんだ。
勇征は丸山の隣に立って大我と向き合う。
やっぱり2人が争うのは間違ってる。


「勇征やめっ……⁉︎」