転校したらヤンキーに愛されまくった件

次の日。
正直大我に会うのは気まずかったけど、なんとか頑張って登校した。


「おっはよ〜大我!」


大丈夫、いつも通りできてる。


「……はよ。あのさ、美羽のことなんだけど」


きた。
大丈夫、大我の言いたいこと分かってるよ。


「綺麗な人だね。大我の好きな人でしょ?」


「いや、」


「告白するなら私、応援するよ。2人お似合いだと思う!」


「……それ本気で言ってんのか?」


ちょっと怒った時の大我の声。
意味わかんない。なんで大我が怒るの?


「本気だよ!好きな人ができるって素敵なことじゃん!これで本当の嫁が決まったね!」


ニセでもいいから大我のそばにいたいのは私なのに。


「……そうか、分かった」


大我は背中を向けて行ってしまった。
こめん大我。
でも私、大我の口から聞くなんて耐えられないから。
だからきっとこれで良かった——。