転校したらヤンキーに愛されまくった件

「なんか楽しそうな話してんじゃん。お2人さん」


私はやって来た勇征と玲央にことの経緯を説明した。


「いいな海!みんなで行こうぜ!」


「えぇ……俺暑いのイヤなんだけど。焼けたくないし」


「まぁまぁそんなこと言わずに。みんなで行った方が楽しいじゃん。な?大我」


「……別に。好きにしろよ」


「じゃあ決まりだな!楽しみだね」


「う、うん……」


「どうしたの一花」


「あの、さ……みんな水着着るんだよね……?」


何を当たり前な質問をするんだと呆れられるかもしれないけど、私には大事なことだった。
だって、男子と海に行くなんて私は初めてだから。


「もしかして一花、恥ずかしがってんだ〜?」


私をイジるネタを見つけて、玲央はすごく嬉しそうだった。


「だ、だって!そんな見せられるような体型じゃないし……!」


「たかが水着だろ。一花がどんな格好してようと誰もキョーミねーよ」


確かにその通りかもしれないけど、大我に言われると私はついムキになってしまう。


「あっそーですか!!当日私に見惚れても知らないからね⁉︎謝っても許さないから!」


「へぇ〜そりゃ楽しみだわ」


大我はそんなことあり得ないって顔をしてるけど、私決めた。
絶対「可愛い」って言わせてやる!!
ドキドキさせてやるから!!


そんなこんなで、夏休み最初の予定はみんなで海に行くことになった。