転校したらヤンキーに愛されまくった件

「海にプールに祭りに花火。夏なんてカップルが嬉しいイベント盛りだくさんだろ?2人でちゃんと約束してんのか?」


そんな予定は一切ございません……
だって私たちは本当のカップルじゃないから……!!!
ていうか圭哉さんは一体なんの心配してるんですか⁉︎


「ほっとけよ。圭哉には関係ねーだろ」


「関係なくないぞー」


「どういう意味だよ」


「俺には確かめる義務と権利があるからな。お前らがホントに付き合ってんのか」


「や、やだな〜圭哉さん疑いすぎですよ!」


とりあえず反応はしてみたものの、ぎこちなさ全開なのは自分でも気づいていた。


「ふーん?じゃあ、2人のラブラブ写真楽しみにしてるわ!」


相変わらず圭哉さんは私たちをからかって楽しんでいる。
それなのに、川上大我という男はどうしても売られた喧嘩は買わないと気が済まないようで……。


「いいぜ!大量に送ってやるから覚悟しとけよ!」


あちゃあ……。
私たちはとんでもない夏休みの宿題が出てしまった——。