日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

第一レースが終わり各自移動するときも。


「俺らの二人三脚の次が鉄骨渡りだから。藤原 静凪は絶対潰す」


軽木は私を潰すと言い続けた。


「二人三脚で風戯が潰し屋と組んでてやばい。二人三脚は頑張ってリードしてくれ」


風戯を警戒した人が二人三脚の二人に警告する。
二人三脚の二人は「俺らさっき白組に勝ったんやぞ。風戯に負けてたまるか」と意気込んだ。


第二レースが始まる。


白組の二人三脚が先にスタート。規定の時間が経過すると赤組がスタートするんだけど……


遅れて出た赤組がものすごいスピードで進み、先にスタートした白組に今にも追いつくところだ。


二人三脚であれほど速いのは初めて見た。


「あぁっ、クソッ!」


白組は苦しそうにペースを上げるけど、赤組はすぐ近くに来ていた。

それだけでなく、赤組は白組と肩がぶつかる勢いで詰めてくる。
白い線の内側に入ってはいけないけど、白い線ギリギリを走る白組をさらに内側へ押すように詰める。


白組の二人はバランスを崩しながら持ちこたえるも、今にも転びそうになっていた。


白組の二人は負けじと赤組を退けようとするけど、赤組は白組を追い越していく。


スタート時点でリードがあったのに赤組が先に到着する。