日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

白組はそれからも少なくないリードを保ったまま走り続け、走者がアンカーに迫る。アンカーの場所には円田さんがいた。


やっぱりリレーの選手ともあろう人がアンカーじゃないわけがない。


最後の戦いを待機場所で見守る。ゴールまであとちょっとだけどリードはまだ残ってる、間に合うか!?


白組から少し遅れて赤組がバトンを受け取ろうとした、そのとき……


円田さんがバランスを崩して転倒。
その瞬間、赤組のことながら血の気が引いた。しかし素早く立ち上がり、それからはすごいスピードで追い上げゴールに飛び込む。


結果は白組の勝ち。すごいスピードだったとはいえ転倒のタイムロスは痛かった。


赤組のみんなに大丈夫かと囲まれ心配される。
赤組だけどラストスパートは内心応援してしまった。


そして二回目の練習があり、待っている間、赤組有利な第一レースを眺めていると……



「高い靴履いたお嬢は障害物リレーでも裏金渡したか?」


朝のあの男子が赤組の方から歩いてきた。