日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

直したいところを意識しながら全力で走るのを繰り返していたけど、選抜リレーの選手からは心配されていた。普段体を動かさないのにそんなに走って大丈夫かと。


体の負担、そして自分の走りやすさのことも考えたら、軽く走って動きを覚えることが大事みたいだ。


曲のスピードを落としてダンスを覚えるかのように。


そうして練習を続けていると暗くなり、遅くなるといけないからと解散する。


高校に入ってこんなに帰りが遅くなったのは初めてだ。理由を言えば家族に怒られることはないけど。


「さよ〜なら〜」とみんなの声が聞こえる。


学校が終わったら即帰宅で何かに打ち込んだことのない私が、こんな時間まで残る日がくるとは思わなかった。