赤組の隆火さんがやってくる。
高木さんが「なんとなく白組の四人が集まったんですよ」と言うと、「ほう、それで何話してるんだ?」と隆火さんが興味を示す。
「白組はみんな競技頑張らないから楽みたいなことを話してたんです」
「頑張らないのか?なぜだ?」
高木さんの話にいまいちピンときていないようだ。
間から私が
「白組は負けるようになっているんですよ。なんかクラスのメンバーを調整してるとかで、応援合戦以外は毎年赤組が勝って白組が負けるようなクラス編成にしているみたいです」
と説明した。すると隆火さんは
「最初から負けが決まった戦いなどあってたまるか」
と力強く踏み込んだ。
突然隆火さんは校舎の方に向かって歩き出し、真木さんが「え、隆火知らなかったの?」と驚いて後を追う。
隆火さんが向かう先には実況席。
マイクスタンドの用意をしていた実行委員会に、「マイクは繋がっているか?」と聞くと、マイクを持って前に歩み出る。
「聞こえるか白組!お前たちはハナから負ける気で、全てを出さずに終わるつもりか?己の持てる力を腐らせるな!全力でかかってこい!」
高木さんが「なんとなく白組の四人が集まったんですよ」と言うと、「ほう、それで何話してるんだ?」と隆火さんが興味を示す。
「白組はみんな競技頑張らないから楽みたいなことを話してたんです」
「頑張らないのか?なぜだ?」
高木さんの話にいまいちピンときていないようだ。
間から私が
「白組は負けるようになっているんですよ。なんかクラスのメンバーを調整してるとかで、応援合戦以外は毎年赤組が勝って白組が負けるようなクラス編成にしているみたいです」
と説明した。すると隆火さんは
「最初から負けが決まった戦いなどあってたまるか」
と力強く踏み込んだ。
突然隆火さんは校舎の方に向かって歩き出し、真木さんが「え、隆火知らなかったの?」と驚いて後を追う。
隆火さんが向かう先には実況席。
マイクスタンドの用意をしていた実行委員会に、「マイクは繋がっているか?」と聞くと、マイクを持って前に歩み出る。
「聞こえるか白組!お前たちはハナから負ける気で、全てを出さずに終わるつもりか?己の持てる力を腐らせるな!全力でかかってこい!」


