日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

綱引きと障害物リレーは道具の準備が出来ていないから今日の練習はなし。


私は種目別練習を終え一息ついていた。


「静凪さん。練習終わったの?」


「はい、練習は大縄跳びだけだったので」


ぼんやりと立っていた私の元に真木さんたちが来る。


「大縄跳びか〜大丈夫そう?」


「なんとか大丈夫そうです。本番までにどのくらい出来るようになるかがポイントですけど……白組は負けることが多いと聞いていますから、クラス内でもそんなにプレッシャーは感じないです」


そう答える私は応援の練習時よりも落ち着いていた。


「そうだねえ。僕のクラスもあまり振るわないし、気負わずいけるからその点は楽だね」


「俺のクラスも全然やる気ないっすよ〜」


真木さんも茶橋さんものんびりとした調子で言う。
白組四人の集まりは緊張感がなく楽な雰囲気だった。


そこに足音が近付き、


「おーい、何集まってるんだー」