日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

「一番苦手なところはどこだ?」


隆火さんは私を見下ろしながら聞く。
スマホを取り該当のところまでバーを動かして「ここです」と指し示す。


「ここはわかるぞ、こう、バーン!と」


手本を見せてくれるけど、何度も見ても分からないのだ。
他のところならわかるかもと思い、他にも苦手なところを伝えるけど、やっぱりわからない。


それに教えてくれるのにあまりケチつけたくないけど……言葉がすごく抽象的だ。


「人に教えるのは向いてないな……」


隆火さんが前髪をかき上げ、私は理解出来ないことを申し訳なく思う。


すると隆火さんが「動くな」と言って背後に回り、私の腕を取る。


「女に触れるのは問題だが……言葉を使って説明するのは性に合わないからな……」


耳の近くで苦々しげな声が聞こえた。