日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

「そう、女子は女子だけのパートがあるの!」


「見せろ」


「え〜使ってるんだけど」


大平先輩が困るのもお構いなしに、隆火さんは有無を言わさず取り上げた。


「ふむ」


隆火さんが見よう見まねで踊り出し、見慣れない姿に大平さんが


「うける、なんかカクカクしてるんだけど」


と笑った。


「うーん、こうか?」


私の問題ということも忘れ、私たちはつい隆火さんの練習を眺めてしまう。
そこに真木さんがやってきた。

「隆火、なに変なダンスしてんの?」


「女子のダンスの練習だ」


「隆火、赤組の練習は?」


「サボりだ。自分の方はもう覚えた」


「もう帰って」


真木さんに容赦なく言われ、一旦踊るのを止める。


続いて団長が「何があったの?」とやってくる。



「お前が白組の団長か。静凪を借りていくぞ」


番長級の気迫で団長に有無を言わせず、私の腰に手を回して連れて行った。