日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

驚愕の事実が頭から離れない中、グループ別練習に移る。


女子パートは難しい上に目立つから、そこを繰り返し練習することになった。



「腕の動きが違うんだよね〜」


大平先輩が手本を見せてくれるんだけど、仕組みが理解出来ない。見つめていても、右腕と左腕が複雑に交差して、どちらかわからなくなってしまう。


「えっと、左腕をもっと上に、あっ脇をしめて……」


早乙女先輩が詳しく説明してくれる。
振り付けの理解、それが終わったら曲に合わせて踊る。ついていくのに精一杯で、一つ出来たら一つ失敗する。


撮った動画を見ても二人と比べると違う。
大平先輩が覗き込み、考え込む。


「何かが違うんだよね……」


言葉に出来ない違和感。
本番まで残りわずかで、どこかお手上げな空気が漂っていた。


一時間目の休憩中、赤組と白組の三年生たちが話していて、赤組は順調だと言っていた。それを聞いて白組は、やばいな、いいな〜と口々に言っていた。


赤組は順調にいっているのに、私は先輩に要らぬ苦労をさせている。


また気持ちが沈み、頭がいっぱいになって俯くと、


「女子ばかりが集まって珍しいな」


隆火さんがすぐ横にいた。