日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

真木さんは私を校舎の影に連れてくる。


「このコンクリートの段に座っていいよ。服に砂がつくのが気にならなかったら……」


私はお言葉に甘えて腰を下ろす。


「ごめんなさい、泣くつもりなんかなくて……ただ自分は全然出来てないんだと考えちゃうとつい……」


泣いている暇があったら出来るようにならなければいけないのに。いい歳した高校生がこんな泣くだなんて……


迷惑かけたことを考えてまた泣き止まなくなると、真木さんは私の目をタオルで覆った。


「いったん頭空っぽにしよ。考えれば考えるほど苦しくなるでしょ」


優しい声で言い、そのままの状態でいてくれる。
考えないというのは逆に難しかった。休んではいけない、頭を働かせなければという思いが抜けない。


でも私の出来の悪い頭を動かしたところで、と諦めの境地に入る。