日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

隆火さんの言う通り、どこも喧嘩がなく静かな日々を過ごしていたある日。


久しぶりの呼び出しが来て、いつもの場所に集まっていた。
とうとう隆火さんが、琥珀との戦いについて話す、と切り出した。


「キター!」

茶橋さんが歓喜し、一方岡島さんは

「この学校にはもう他に倒す相手などいないからな」

と腕を組む。


「まだいつとは言えないが、他のやつと戦って足踏みするまでもないからな。なんなら向こうから来る可能性もある。ここから先は一筋縄ではいかないだろうが……」


隆火さんは真剣な顔で話す。

それに対して私が

「隆火さんもかなり有名になりましたからね。でもいま向こうから来られたら、こちらは準備が出来ていない……」


と言うと、


「今はまだ来ないだろうな」


と隆火さんが冷静に言う。


「そうだね、すぐに体育祭期間に入るしねぇ」


真木さんがどこかうきうきした調子で理由を言った。