「えっと、あの時の隆火さん、とても強かったです。一人なのに多数と戦い、それで圧勝したんですから。始まる前から先輩方の威圧感に負けず、戦う中でも、なんというか、全てに力が籠っていて……えっと、挑戦状のこと、ずっと覚えていてくださりありがとうございます」
最初はなんとか隆火さんの強さを表現しようとしたけど、強さと関係ない、心にスッと思い浮かんだ言葉で無理矢理まとめた。
あの時は三年生のグループ相手に圧勝。見ていた時にはいくらでも言葉が思い浮かんだのに、今は全然表現出来ない。
それでも隆火さんは満足げに頷いて、
「忘れるわけがないだろう」
と頭を撫でてきた。
この歳になって、しかもいつも険しい顔したヤンキーの隆火さんに撫でられるのはなんだか不思議な気分だ。
落ち着かなくて俯いた。
「もしも他のやつの前で褒めるのが嫌だったら、お前のための時間を作ってやる。お前は嬉しい言葉をくれるからな、それを聞けるなら時間を作ることなど容易い」
この上から目線の発言で、頭を撫でるのも配下として見ているからなんだと気付いて落ち着いた。
人に対してあまり顔を合わせないのも問題だから、隆火さんと正面から見合わせる。
最初はなんとか隆火さんの強さを表現しようとしたけど、強さと関係ない、心にスッと思い浮かんだ言葉で無理矢理まとめた。
あの時は三年生のグループ相手に圧勝。見ていた時にはいくらでも言葉が思い浮かんだのに、今は全然表現出来ない。
それでも隆火さんは満足げに頷いて、
「忘れるわけがないだろう」
と頭を撫でてきた。
この歳になって、しかもいつも険しい顔したヤンキーの隆火さんに撫でられるのはなんだか不思議な気分だ。
落ち着かなくて俯いた。
「もしも他のやつの前で褒めるのが嫌だったら、お前のための時間を作ってやる。お前は嬉しい言葉をくれるからな、それを聞けるなら時間を作ることなど容易い」
この上から目線の発言で、頭を撫でるのも配下として見ているからなんだと気付いて落ち着いた。
人に対してあまり顔を合わせないのも問題だから、隆火さんと正面から見合わせる。


