目ざとく袋を見つけた隆火さんが言って、断る理由もないので、私は袋から二つ取り出して、手のひらを開いて取ってもらう。
すると「まて、何の味だ?」と聞いてきた。
「キョウチクトウ、という花の香りを香料で再現したものみたいです。味はわからないのですが、甘酸っぱい感じみたいです。まだ食べてないんですが、袋にはそう書かれています」
そこまで言って、キョウチクトウは本来毒のある花で、この商品はその匂いを人工的に作り安全に楽しむものと書かれていることを思い出した。
変に思われたらどうしよう……
「キョウチクトウ?」
「えっと、本来は毒のある花なんですけど、香料で人工的に再現したもので……これ自体に毒はないです」
疑問を浮かべる隆火さんに、けっして危険ではないと弁明する。
「珍しい飴だ。これに手を出すとは、お前、勇敢なんだな」
新商品に手を出したくらいで別に勇敢なんてものじゃない。
隆火さんは私の横に腰かけ、飴を受け取るでもなくこちらを見る。何か気に障った?
すると「まて、何の味だ?」と聞いてきた。
「キョウチクトウ、という花の香りを香料で再現したものみたいです。味はわからないのですが、甘酸っぱい感じみたいです。まだ食べてないんですが、袋にはそう書かれています」
そこまで言って、キョウチクトウは本来毒のある花で、この商品はその匂いを人工的に作り安全に楽しむものと書かれていることを思い出した。
変に思われたらどうしよう……
「キョウチクトウ?」
「えっと、本来は毒のある花なんですけど、香料で人工的に再現したもので……これ自体に毒はないです」
疑問を浮かべる隆火さんに、けっして危険ではないと弁明する。
「珍しい飴だ。これに手を出すとは、お前、勇敢なんだな」
新商品に手を出したくらいで別に勇敢なんてものじゃない。
隆火さんは私の横に腰かけ、飴を受け取るでもなくこちらを見る。何か気に障った?


