日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

戦後、真木さんがいうには、この戦いは長期戦かつ高速決着らしい。
一対多数はたまにあるけど、リンチするつもりではなく対等に戦う場合、人数が多いぶん力の差がないと決着がつかず長期戦になりやすい。

今回は三年生と二年生の有力者という甲乙つけ難いメンバーだった。


しかしこの戦いで甲乙はついた。

人数が多く牽制の時間も続き、隆火さんが攻撃を畳み掛けてからは早かったけど、精神と体力の消耗戦だった。


それなのに、あの場所には満身創痍の五人と、余裕の笑みを見せる隆火さん。


有力な不良グループの三年生五人を相手取っての圧勝。

これによって隆火さんの強さを誰もが認めざるを得ないだろう。