日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

挑戦状には日時と場所を書いていて、今日から五日後の校舎裏テニスコート側に集まるよう指定している。

挑戦状、と大きく書いたところを外側に、上下左右を折った長方形の書状が完成した。


そして人気のない昇降口。

もう後戻りは出来ない。
あたりは静まり返り、真木さんたちに取り囲まれながら、三年生の靴箱の前に立つ。


私はそっと、挑戦状を不良グループのヘッドの靴箱に入れた。


私たちの間に流れる緊迫と高揚感が、一仕事終えた安堵と勝負の始まりの高揚感に変わる。


他に見ていた人はいないだろうか。
他に人がいたとしても真木さんたちがいるから絡まれる心配はないんだけど。

廊下を見ても人はいない。これで私は本当に安堵することが出来た。


私たちはその場で解散し、各自靴箱に向かった。