日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

それからしばらくして。ある放課後、これから校外の見回りがあるから校門前で隆火さんを待っていたとき。


「また隆火の命令で見回りしてるの?」


通りがかった早乙女先輩に刺々しい声で言われた。


歩くのは苦じゃないし毎日のことでもないから……という感じで返すと、「藤原さんが相手する道理なんてない!言いなりになっちゃダメ!」と本気で止められる。


そう言われるとそうなんだけど、でもやっぱり私も番長になるのに加担したし全く道理を感じない訳ではない。


それを言うと倍言い返されそうだから黙っておく。


私が「機を見て辞めようと思います」と言ってからの早乙女先輩は、この学校の男子への不満を言う。


野蛮で見かけだけで女を判断する。
隆火も粗野で人を傷つける。


そういった話を私は「はい」や「はぁ……」など気の抜けた相槌を打って聞き続ける。


「でも私のパートナーはそんなことなくて、私の言うことを尊重してくれるし、とにかく肯定が多いの」


すると早乙女先輩はこの学校の男子を引き合いにして彼氏を褒め出す。
早乙女先輩は外国人の彼氏がいるらしくて、夢中な様子だった。あの日一緒にいた派手な外国人がそうらしい。


紳士的で、記念日をしっかり覚えてくれるし、笑顔が多くて素敵な人、と彼氏のことをとても褒めている。


そうして彼氏の話をした早乙女先輩は機嫌よくなって帰った。