日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

「お前が、認めるのか……?」


「ああ。お前みたいに理想を持ったやつが番長であってほしいんだ。目黒に負けたあと迷ったけど、理想を捨てて合理的な戦い方して勝たなくてよかった」


そういえば琥珀は、最初に相手の攻撃を受け続けてから畳み掛けるスタイルだった。しかし三年のヤンキーと戦ったころ戦い方を変えたという噂が流れていた。


最初から圧倒的な実力差を見せて完封。琥珀もやっと遊ぶのをやめたかって言われていた。


「俺は売られた喧嘩は全て買った。他人の闘志を無下にはしねぇ。それが俺の信条だった。でもこの世界は、疲れるから相手選んで戦う、勝てそうな相手ならさっさと倒してはい終わり。そんな味気ない戦いが蔓延ってて気に入らねぇんだ」


琥珀が誰にも見せなかった胸の内を明かす。
こんな戦いを繰り返していたら、いくら強くても体がもたない。


琥珀が勝ったり負けたりなのは、無理とわかっていても全てに全力だったからだ。


「俺もそうだ。売られた喧嘩は無下にはしない。お前の意思、俺が受け継ごう」


隆火さんが腰を下ろし、琥珀に宣言した。


ここにみんなの最大目標、隆火さんを番長にすることが達成された。