日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

ここは林に囲まれた空き地。人通りが少なく周囲も空き家であることは真木さんが確認済みだ。


「しかし隆火、なぜそれほど生き急ぐ。俺が三年に勝ったのは三学期末。二年で番長になった例はほとんどない」


「強くありたいからだ。今この瞬間から最強になりたい。三年生だから、二年生だからと自分にフタする理由はない」


「自分にフタしない……いいことだ、だが自分の理想を通そうとすれば負けることもある。自分の理想を捨てれば簡単に勝てることだって……」


好戦的な琥珀は、思うところがあるような口ぶりになる。


「何度でも自分の理想を通すのみだ。自分の理想を持ったまま勝ってこそ、俺は勝ったと言える」


隆火さんの言い分はシンプルだ。妥協、諦めなんてない。


琥珀はフッと笑って、「お前がそうなら俺も同じになるしかないな」と言った。


視線を交わす。


そして隆火さんが先に動いた。