弱点らしい弱点はなく、全てが高水準。
「こちらも気をてらわず正攻法で行くしかなさそうですね。あ、でも最初は相手から攻撃させて、ある程度してから連続攻撃をしているみたいですね」
これまでの喧嘩の流れを聞いていて、思い返すと琥珀が先手を取って攻撃したことはほとんどない。まるでゲームで必殺技のゲージを溜めているかのようだ。
相手からの攻撃の防御に失敗すれば戦いに支障が出るリスクがある。それでも攻撃を受け続けるのは、相手の攻撃をガードしたり避け切る自信があるからだろう。相手の手を見て、そして消耗させて、自分に有利なタイミングで確実に仕留める。
「初手は様子を見るように流してから畳み掛けるように仕留めるパターンが多いんでしょうか?ならこちらも長期戦、消耗戦に持ち込んで琥珀の決め手の威力を削るのは……」
「敵の隙をつこう、できるだけ優位に立とうとするところはお前らしくていい」
隆火さんは感心したように、それでいてどこか残念そうに言い、そして
「確かに情報の力は強いかもしれないが、俺は卑怯な真似はしたくない」
「え?」
「敵を探って弱みを握るようなことは嫌だ。相手は俺たちが対策していることをしらないんだぞ。それは平等ではない」
真面目な顔で断言した。冗談ような急展開である。
最強になりたいのに強い相手になんの対策もせずに? それだったらなんで私を呼んで意見求めたんですか?
「じゃあ全ての敵を倒せるくらい自分の地力を伸ばすしかないですよ」
「そうだ。それが俺のやりたいことだ。よし決まりだ」
なんで私を呼んだんですか?
それで解散になり、他の二人もなんてことないようにさらなら〜と言って帰っていく。
私は釈然としない気持ちで校舎の外に出た。
彼は地力を伸ばしたいようだから、何か参考になるようにボクシングの技術書でも読むか。
「こちらも気をてらわず正攻法で行くしかなさそうですね。あ、でも最初は相手から攻撃させて、ある程度してから連続攻撃をしているみたいですね」
これまでの喧嘩の流れを聞いていて、思い返すと琥珀が先手を取って攻撃したことはほとんどない。まるでゲームで必殺技のゲージを溜めているかのようだ。
相手からの攻撃の防御に失敗すれば戦いに支障が出るリスクがある。それでも攻撃を受け続けるのは、相手の攻撃をガードしたり避け切る自信があるからだろう。相手の手を見て、そして消耗させて、自分に有利なタイミングで確実に仕留める。
「初手は様子を見るように流してから畳み掛けるように仕留めるパターンが多いんでしょうか?ならこちらも長期戦、消耗戦に持ち込んで琥珀の決め手の威力を削るのは……」
「敵の隙をつこう、できるだけ優位に立とうとするところはお前らしくていい」
隆火さんは感心したように、それでいてどこか残念そうに言い、そして
「確かに情報の力は強いかもしれないが、俺は卑怯な真似はしたくない」
「え?」
「敵を探って弱みを握るようなことは嫌だ。相手は俺たちが対策していることをしらないんだぞ。それは平等ではない」
真面目な顔で断言した。冗談ような急展開である。
最強になりたいのに強い相手になんの対策もせずに? それだったらなんで私を呼んで意見求めたんですか?
「じゃあ全ての敵を倒せるくらい自分の地力を伸ばすしかないですよ」
「そうだ。それが俺のやりたいことだ。よし決まりだ」
なんで私を呼んだんですか?
それで解散になり、他の二人もなんてことないようにさらなら〜と言って帰っていく。
私は釈然としない気持ちで校舎の外に出た。
彼は地力を伸ばしたいようだから、何か参考になるようにボクシングの技術書でも読むか。


