日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

「強さ、とにかく強さが必要だ。琥珀は先代の番長を圧倒したんだ。その後他のやつと勝ったり負けたりで番長にはならなかったが、前の三年生が卒業した時点では次の番長はあいつではないかと言われていた」

「勝ったり負けたり……調子が安定しないんですか? それとも何か条件が……まずは負けた相手と勝った相手を紙に書き出して、特徴を洗い出しましょう。琥珀さんが負けた相手の特徴、または勝つ時の条件がわかれば対策できるかもしれません」


私はクリアファイルからプリントを取り出し、裏返して机に置く。
そして琥珀がこれまでに戦ってきた喧嘩について聞き、紙に書き出す。


あらかた話を聞き終え紙に書くと、要点を抜き出した。


番長に一番近い男、琥珀。三年生。
隆火さんは一つ下の二年だから入学前である一年時代の情報はないけど、二年時点で番長とナンバー2を倒したという。
二年の二学期後半から三学期にかけて上級生を倒し頭角を現す。
そして三年生の最終登校日、三年生だった先代番長とナンバー2を卒業祝いと称して喧嘩に誘い、圧倒した。


喧嘩の際には強烈な右ストレートを見せ、それ一辺倒ではなくトドメの蹴りや足払いなどいくつもの決め手を持つ。


負ける時は強い相手に渾身の一撃を食らっている。弱点を突かれたわけでもなく、格下相手に油断して負けるわけではない。