日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

そして後半に差し掛かり、女子パートで前に出る。


最初のところで間違えて、慌てて次の動作に移る。
出来るところは練習通り、難しいところは感覚と横に見える先輩を頼りに。


早乙女先輩がちょっとくらい横を見て構わないからと言ってくれていた。


「ファイッオー!ファイッオー!」


声だけは元気に、多少失敗したって一番大事なのは声だ。


最後に決めポーズでハートを作り、女子パートが終わってクラスのところに戻る。


こうしてダンスが終わった。


ダンスが終わって退場したみんなは、開放感で飛び上がった。


「お疲れ様ー!」


「お疲れ様です!」


真っ先に大平先輩が来て、私も足をゆるめる。
続いて早乙女先輩が後ろから来る。


「お疲れ様!よく踊り切ったじゃない!」


「いえ最初のところとか私失敗してしまって……」


「そんなの小さなことよ。審査での一体感はタイミングが揃っていることの方が重要だし、声が出てる方が点につながる」


早乙女先輩はいつも硬い表情を緩めた。


始まった時はこんな風に落ち着けると思わなかったけど、なんとか大きな壁を乗り越えたのだ。


白組がテントに戻ると、次は赤組応援団の番だ。