日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

ヤンキーが、番長がなんたるかもわからない。だけど手伝うことになったからには、一般人代表として、普遍的な話をしてやる。


「そうですね、喧嘩の強さは当たり前として……まずは己の強さを知らしめること。どれだけ強くてもそれが生徒に知られていなければ強いと思われることは出来ません。手っ取り早く強さを知らしめるには、例えば名の知れた三年生や入ったばかりの一年の中でも目立つ人と戦って名を示すとかでしょうか」


「お前はそれで本当に俺が最強だと思うか? お前の言葉はその程度か?」


隆火さんは、いつものつまらなさそうな顔で、私を挑発するように見下した。
勝手に傘下に入れておいて、その言い草はなんなのか。カチンときて

「ヤンキーの戦いなんか私みたいなやつにゃ知りませんよ。ていうか前提とする情報が少なすぎて何も言えません。私みたいな一般人でもわかるようにしてくれたらいいんじゃないですかね。それこそ噂が流れてくるような」


反発を隠しきれず声や態度に出た。


「人目につく状態で、今の最強を倒す。やはりこれです。みんなの目の前で力を知らしめるんですよ。今現在一番番長に近いと思われる人は誰なんですか?」

「琥珀だ」

「もしもそいつを今倒すとして、越えるべきハードルは。勝つには何が難しいか、足りないか、思い浮かびますか?」


私は隆火さんの顔を迫るように見つめ、問うていく。