日本一のヤンキーは、私のことを守ると誓う

こうしている間に待機時間は過ぎていき、これから体育祭始まって早速の出番だ。
先生が移動の指示を出し、放課後の練習で勉強した並び順になる。


綱引きはトーナメント戦。どのクラスと当たるかが重要で、他クラスの試合も見過ごせない。
他クラスの応援もやるぞー!と応援団員だけでなく全員で応援する。


最初に白組の他クラスの試合があったんだけど、赤組を前にずるずると大敗した。


次は私のクラス。一年一組との試合だ。


「一組って見た目からしてゴッツ……」


「同中でグループのボス張ってたやつおるやん……」


「相手も強そうやが俺らが初勝利かますぞー!」


弱気とやる気をない混ぜにして並ぶ。私は背が低いから後ろの方にいて、その後ろに体重のある大園がいた。


「俺が重しって馬鹿にしとんな。近くもブスだし……」


放課後の練習に参加していなかった大園は、決められた位置に不満たらたら。