もっと、キミと



☆☆☆


二週間後。


外では、セミが元気に鳴いており気温も日々上がっている。


雲一つない快晴だが、一学期最後の日も隣の席は空いたままなことが心残り。


終業式を迎えても樹くんが登校することはなかった。


すぐに帰ってくると信じて、あれから一度もお見舞いには行っていない。


日が経つにつれ、モヤモヤと不安な気持ちが入り混じった。


やはり、彼は退院できないほど病状が悪化しているのではないか。


今までお見舞いに行かなかったのに、今更お見舞いに行くのも変な気がする。


「ーーさん、……さん」


それに、そもそも私が行ってもいいのかな。


樹くんの親と会って、変な風に思われたりしないかな。


私、樹くんみたいに誰とでも仲良くなれるコミュニケーション力なんてないし。


頭の中で色んなことが飛び交っていたが、パフっと頭に何かが軽く当たって跳ねた。


「白鳥さん? さっきから何回も呼んでるわよ? 夏休みで嬉しいのは分かるけど、安全に過ごすために必要なことだから、ちゃんと聞いて?」


間宮先生が【夏休みのしおり】と印刷されてるプリントをペラペラと揺らしながら言った。