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白鳥くんとは、小学校が違うためすぐに別の方向へ帰ると思っていた。
しかし、白鳥くんは他県の小学校を卒業してお父さんの仕事の都合で引っ越して来たらしい。
そのため、白鳥くんの家が私の家と同じ方向だとは知らなかった。
「“みか”ってさ、どういう字?」
「え……美しい、華……だよ。似合わないよね、ハハ……」
自分の名前に【美】が入ってることで、自分の名前を説明するのがすごく恥ずかしいと思う。
美しい、なんて言える見た目じゃないのに、それを説明するのはおこがましいとさえ感じる。
だから、自分の名前を説明する時に一言ネガティブな事を付け加える癖が付いてしまった。
「いや、そんなことないよ。白鳥さんにぴったりな素敵な名前。美しい華……うん、とっても」
私のマイナスな感情を全てねじ伏せる彼。
大袈裟な表現に、恥ずかしさの方が勝った。
「そ、そんな風に言わないでよ。私、名前好きじゃないし」
「もったいない、せっかく良い名前なのに。ね、白鳥さんが嫌じゃなかったらさ、美華ちゃんって呼んでも良い?」
「えっ……!?」
まさかの提案にトクンと胸が高鳴った。
大嫌いな名前を、男子に呼ばれるなんて。
男子に名前で呼ばれるなんて、初めてのことだ。


