もっと、キミと



なんて、心の中で一人考えていたら佐倉くんが何も話さなくなってしまった。


どうしたんだろう、と思って彼の方を見るとまた笑顔を浮かべていた。


「ふーん。白鳥さんには、僕のことそういう風に見えてるんだ?」


「ま、まぁ……。って、私なんかが偉そうに言って申し訳ないんだけど」


「いや、好印象に思ってもらえてた事が知れて、嬉しい情報だよ。あと、気になってた事があるんだけど」


「何?」と小首を傾げると、彼はムッとした表情を浮かべた。


「私なんか(・・・)って、自分を卑下してる言い方が気になる」


ジトっとした目で私を見ると、ぐいっと距離を詰めてきた。


その勢いに押され、少し背を背けた。


「いや、だって……私」


自分に自信を持てるような人間じゃない。


家では、自分の居場所なんてないし、唯一の友達にも迷惑をかけていた。


自分が、生きていることもおこがましいと思っている。


それが、口にも出ていたのだろう。


彼に言われると、改めて自分の口癖にハッとさせられた。


「人の良いところをたくさん見つけられる白鳥さんが、そんなマイナスになることないよ」


クラスでは、当たり前のようにキモい、呪い、バイ菌と言われる私に、彼はどうしてこんなにも優しい言葉を告げてくれるのだろう。