「……え?」
どういうことかよく分からず、私はただ首を傾げるしかできなかった。
「それで、さっきの話だけど」
「さっきって……」
「白鳥さんをバイ菌とか、気持ち悪いって話」
それは、蒸し返さないで欲しかった。
いや、私からネガティブなことを言っちゃったんだけど。
「信じられないな。こんなに女の子らしくて、可愛い白鳥さんにそんなことを言うなんて。教室の野郎共とは仲良くなれなさそう」
「そんなことないでしょ。佐倉くんは」
「どうして?」
「そりゃあ、私みたいなのを助けてくれて、こうやって普通に話してくれるし。あと、ずっとニコニコしてるよね。誰とでも気さくに話せて、明るい佐倉くんは、人気者だよ」
あと、イケメンだし。
っていうのは、恥ずかしくて言えないから黙っておいた。
もしも同じクラスで佐倉くんが普通に登校をしていたら、こんな風に話せる今みたいなことはないだろう。
きっと、私みたいな学校生活じゃなくて、楽しい毎日を過ごしている。
友達にも囲まれて、女の子にはモテモテだろう。
優しいし、ロマンチストっぽい。
そういう男子は、モテるよ。
きっと。


