今日は朝食をとらなかった。
陸のことでいっぱいで、ご飯なんて食べる気にならなかった。



いつものよぅに、学校までの道をいつものペースで歩く。

すごく長く感じた。
駅からたった3分くらぃの所にあるのに、20分くらいに思えた。






そして階段。
昇っていると、どこまでも続いているんじゃなぃかという位、長く感じた。
入学当初ょりずっと長く。



クラスの前で、扉に手をかけよぅとしたら急にドキドキしてきた。

ー陸がいたらどぉしよぅ…あたしいつもどんな感じだってけ?
どおやって接すればいいの?・・・ー


そんなことを考えて、扉の前につっ立っているあたしに声をかけたのは







陸だった。



予想外の展開。
頭の中がぐちゃぐちゃになってしまった。


「お前なんでこんなとこでつっ立ってんの?早く教室入りゃイイじゃん。」

陸が発した言葉を聞き入れることが出来なかった。

ボーっとただ陸を見つめているだけのあたしに、陸は「教室入るぞ。」
と言ってあたしの手を握り教室の中に入っていった。

あたしは何が起きているのか分かっていなかった。

ただ自分の高鳴る心臓の音しか聞こえてこなかった。


陸に触れられてこんなにドキドキしてる。
意識しちゃぅ。

あたしこんなキャラじゃないょ!!!




「ぉい蘭!!お前今日なんかおかしぃぞ。」


ーほら、蘭!!いつもみたぃに返事しろっ!ー

「ぇ!?ぅん。その…ぇえっと〜…」
自分に言い聞かせてるのに言葉に出来なぃ。


陸があたしの顔を覗き込んできた。


近っ!近ぃよ!!

恥ずかしくなって目をそらそぅと思ったけど、陸に吸い込まれていくように、陸から目が離せなくなってしまった。


ー恥ずかしぃ!!ー

顔が赤くなるのが自分でも分かる。

「お前顔赤いぞ!?保健室行けよ。」

思いもよらない一言。

「ぇ!!全然平気だって〜。」
どこかぎこちない返事を返した。

「お前今日おかしいもん。ほら、行くぞ。」

そう言って陸はまたあたしの手を握る。


嘘ウソ〜またぁ!?
嬉しいけど、なんか変〜〜