「僕は犬堂四季よろしくね!」



四季さん、この人は私と同じくらいだろうか?



「私は寺島美央です、よろしくお願いします」



「美央ね!僕は高三!美央は中三だよね?」



えっ高三!?私よりも三年も年上だったなんて……



「は、はい」



四季さんが高三という事実に驚きつつ四季さんの質問に答える。



「じゃあよろしく〜」



嬉しそうにニコニコしながら部屋を出て行った四季さん。



「ふぅびっくりした……」



初対面?の人とあんなにも長く話すのは久しぶりだったからなぁ緊張した……



私はお母さんがいなくなってから学校に行っていない。



気が進まなかったし、もう行かなくても困らなかったから。



でもこんな事お母さんが知ったら怒るかな



「ごめんね、お母さん……」



私は天を仰ぎながらボソリと呟く。