余命宣告を受けた地球の中で私達は恋をした。


「じゃあ私はこっちだから」



「俺も」



少し歩きいつもの公園へと向かうとすぐさま解散する事になった。



「うんっまたね!」



私は手を振りながら二人が角で曲がり姿が見えなくなるまで見送る。



今日は楽しかったっ



「じゃあ私達も行きましょ!」



そう言いながら四季さんのいる後ろを振り向くとなんだか気難しい面持ちだった。



あれっ?どうしたんだろう?



「どうかしましたか?」



さっきの言葉は四季さんの耳には届かなかったらしくさっきよりも声を張り上げる。



「あっごめんっ」




ぼーっとしてたけど、何かやり残した事でもあるのかな?



四季さんは眉間にシワを寄せ悩んでいるようだった。



「四季さん、何かやり残した事があるならちゃんとやっといた方がいいですよ?」



後悔してほしくなくてそう言う。




なんだか四季さんには人一倍幸せなままでいてほしいと願っている自分がいる。



「……わかった、ありがとう」



少し考えるように沈黙があったが、すぐに考えをまとめたのか奏太が歩いて行った方面に走り出し四季さん。




奏太に何が伝えたい事でもあったのかな?



四季さんと奏太の仲はあまりいいとは言えないはずだから少し心配したが、四季さんなら大丈夫だろうと思い私は家へと向かった。