余命宣告を受けた地球の中で私達は恋をした。


さっきの自由行動でみんな結構満喫したらしく思い残す事はなかったので今日は帰る事に。



「今日はありがとね」



会場を出てから街灯だけを頼り四人で歩く。



「こちらこそありがとう」



「最後にこのメンバーでお祭り来れて良かったよ!」



「楽しかったし」



何か一つの一大イベントが終わると死への恐怖が更に強まる事は誰もが承知している事。



それでもやっぱり寂しい。来てほしくないと願えるようになったし、もっとみんなといたいと思ってしまう。



でもこれを言うとみんなを困らせてしまうから誰も口には出さなかった。これは多分暗黙の了承。