ペロリと平らげたかき氷が私の頭を刺激する。
うっやっぱり一気に冷たいものを食べると頭がキーンってなる……
自分の行いに後悔しながらも美味しかったからまぁいっかと自分を宥めた。
「そんなに美味しかった?」
優しくそれでいて芯の通った声でそう言われる。
「はいっとっても!」
四季さんの方を向き最大限美味しかったと伝わるように笑顔を作る。
「……っそれは良かったっ」
そんな私を見ると頬を染めて顔を背けた四季さん。
どうしたのだろう?あっもしかして熱中症!?
それはまずいと思ったが急に歩き出した四季さんを追いかけるのに夢中になり言うタイミングを逃してしまった。



