「さっきは映画に助けられたねっ」



心配させまいと思ったのか声を明るくし私に話しかけてくれる四季さん。



もっと聞きたい事もあったが今から掘り出すのは嫌だろうなと思いやめておいた。



「はいっあれがないとやばかったですっ」




悲鳴が聞こえてくるなんて誰も予想できないよねっ



さっき起こった奇跡に酔いしれて私は忘れていた。さっきの人物を。



私がこの時にもっと四季さんにお父さんの事を聞いていたらあんな事にはならなかったはずなのに–––