次の日、私はいつもよりもゆっくりと起床した。
「ふぁ〜」
ベッドから体を起こし顎が外れるかと思うほどのあくびをする。
そういえばもう夏休みか……複雑だなぁ
前までは学校に行きたくなかったのにいざ当たり前が壊されると日常が恋しくなってしまう。
朝からどんよりした気持ちを抱えながらリビングへ行くともう四季さんは起きていたらしく優雅にコーヒーを飲んでいた。
「あっおはよっ」
「おはようございます……」
朝からこっちまで元気が貰えるほどの笑顔で挨拶をしてくれる。
本当、毎日四季さんの背後から神々しい光が見えてもおかしくないよね
四季さんの人柄に触れつつ洗面所で顔を洗い歯磨きを済ませる。



