余命宣告を受けた地球の中で私達は恋をした。


「じゃあ、やるか」



水分補給をしっかりとし、パラソルも組み立て終わった頃奏太が声を上げた。




「いいよ」




四季さんも待ってましたという顔をして奏太の所へ行く。




私は凛音ちゃんとパラソルの中に入り二人の姿を眺めていた。




今回の対決はスイカ割りと砂城作り、海の家の焼きそば早食いなど全三種目。



そんなにもする?と聞いた時は思ったのだが決着をつけるなら三種目ならしい。



正直私は興味なかったから凛音ちゃんが来てくれるとなった時はすごくありがたいなと思った。



二人の勝負を見ていたら暑苦しくなってしょうがない。



興味はないけど、なんだか四季さんに頑張ってほしいと思ってしまう。



別に奏太の事を応援していないってわけじゃないんだけど。



四季さんに勝ってほしいと心のどこかで思っている自分がいる。



なんなんだろう、この気持ちは……




「あの二人なんで対決する事になったの?」




パラソルの下でくつろぎながら二人の様子を見ていた凛音ちゃんが不思議に思ったのか小難しそうな顔をしながら言った。



「私もわからないんだよね」



意味もなく勝負をする事なんてないと思うから何か理由があるはずなんだけど……



「そうなんだ」



凛音ちゃんも男同士の戦いには興味ないのかそれ以上は
言及してこなかった。