余命宣告を受けた地球の中で私達は恋をした。


蒸し暑くなり息苦しくなってきた頃に行きたくなるのが"海"。



「うわぁ〜海だ!」



はしゃぎすぎだよ……



今は四季さんと奏太と凛音ちゃんと私の四人で海に来ています♪



本当は四季さんと奏太の対決をする為に来たんだけど海は私も行きたかったから凛音ちゃんも誘って四人で行く事に。



「じゃあ私達はパラソル作ってるから飲み物とか買ってきてくれる?」




浜辺に着き、私と凛音ちゃんは海に行きたかったけどそれよりも日焼けが気になってしまうからパラソルは必須。



「りょーかい」




「うんっ」



四季さんと凛音ちゃんが飲み物を買いに行ってくれている間、奏太に手伝って貰いながらパラソルを組み立てる。




奏太と四季さんを二人にするわけにはいかないのでなんとか引き剥がす。




「奏太はなんであんなに挑発的な事言ったの?四季さんに」



ずっと気になってはいた。だけど聞くタイミングがなく今日になってしまったが。



「えっなんでって……」




私がそんな質問をするとは思っていなかったのかびっくりしたような恥ずかしそうな顔をした後言葉を濁すようにしながらも教えてくれた。



「俺のエゴ……」




奏太のエゴ?



もしかしたら何か奏太なりに思いがあるのかもしれない。



「俺は死ぬ時に後悔したくないから」




死ぬ時。か……後半年しかないもんねそりゃ誰も後悔したくないよね。




奏太はいつも何も考えていなさそうなのに案外ちゃんと考えている時がある。



「かっこいいね、奏太」



「……っそ、そうかよ……っ」




私がそう言うとなぜか耳まで真っ赤に染めて恥ずかしそうにした奏太。




あれ?なんか奏太顔が赤いような……



「顔赤いよ?大丈夫?」



熱でもあるのかと思ったが奏太に「うっせ、夏だから暑いだけだよ」と言われてしまった。



でも逆にそれ危ないんじゃないかと思っている時に四季さん達が飲み物を持って戻ってきたのできちんと水分を取るように促した。