学校から公園に行くよりも公園から四季さん家までのが距離が短いから本当すぐに着いてしまう。
「じゃあありがとね」
いつものように家の前でくるりっと奏太の方を向きお礼を言う。が、いつもはすぐ帰っていくのだが今日は中々奏太は動かなかった。
ん?どうしたんだろう?
「どうしたの?奏太……?」
フリーズしたようにずっと棒立ちしていた奏太だったが、私の声が聞こえたのか我に返ったようにハッとしていた。
「わりー四季さん呼んでもらってもいいか?」
四季さん?
「わかった……」
あの時なぜかわからないが喧嘩になってしまったから少し不安に思いながら家の中に入り四季さんを呼びに行く。



